ホルムアルデヒド

化学式:HCHO、沸点・21度の無色でツンとくる刺激臭のある気体です。
これを40%程度水に溶かし込んだものがホルマリンと呼ばれる水溶液で、フエノール樹脂・メラミン樹脂・ユリア樹脂などの樹脂、接着剤、塗料やホルマリン漬標本などに代表される防臭剤・殺菌剤などに使われています。明らかに高濃度では人体にいろいろな障害(癌など)を引き起こしますが、低濃度でも人によってはシックハウス症候群のような障害を起こすことがあります

シックハウス症候群

シックハウス症候群(sick-house syndrome)とは、それ以前から問題になっていたシック・ビル症候群からの派生語で、住宅の室内環境汚染によって生じる不快感や健康障害を指す。人体に影響のある科学物質の使用が直接の原因だが、背景には住宅の高気密化がある。室内空気を汚染する化学物質としては、合板の糊の防腐剤として使われるホルムアルデヒドが有名だが、その外にも塗料や接着剤から出る有機溶媒、殺虫・防虫剤・防炎加工剤等がある。

F☆☆☆☆ってなに?

ホルムアルデヒド放散量基準

以前はホルムアルデヒドな発散量がJAS基準(日本農林規格の合板、集成材など)とJIS基準(日本工業規格のMDF、パーティクルボードなど)の個々の基準がありましたが、平成15年7月1日以降シックハウス対策に係る改正建築基準法が国土交通省より施行されました。
詳しくは国土交通省の建築基準法に基づくシックハウス対策についてをご覧下さい

建築材料の
等級
表示方法 ホルム
アルデヒド放散速度(μg/㎡h)
ホルムアルデヒド放散量(mg/l) 使用制限
1種 記号なし 120以上 1.80以上 使用禁止
2種 F☆☆ 20~120 0.35~1.80 床面積の0.3倍まで
使用可
3種 F☆☆☆ 5~20 0.12~0.35 床面積の2倍の面積まで
使用可
法規制対象外 F☆☆☆☆ 5以下 0.12以下 無制限に
使用可